高齢出産は大変なんです。妊娠前、というか結婚前に決めておくべき事

子供を授かる、それは夫婦をはじめ親兄弟にとってもとても喜ばしい事です。
何せ自分の子供ですからね、自分の子供の子供ですからね。

僕の妻のお腹にも8か月になる子がいます。
男の子なのですが、毎日お腹の中でモゾモゾと元気に暴れてくれているようです。

妻から妊娠を聞かさせた時、それはそれは、それはうれしかったですよ。飛び起きました。はい、早朝だったんで。
一時期は人工授精や体外受精の選択肢も夫婦間でよぎりました、というか具体的な日程も決め始めてた時期だっただけに、「赤ちゃんいるかも」の言葉。・・・待ちに待った待望の言葉です。早朝だったんですが。

僕、40歳手前になるんですがこの瞬間から今後の人生に対する意識のギアが確実にあがったことを覚えています。まぁ早朝だったんですけど。

ただですね、一つだけ出産に向けての覚悟が必要でした。

 

明確な”方針”を決めておく

それは、染色体異常(主にダウン症)の子供が誕生するリスクが高い事。
高齢出産(※)になるごとに確率(リスク)が高くなる、とされています。我々夫婦は高齢出産だったんです。
 ※35歳以上の女性の出産を「高齢出産」と定義されているようです。

ただ、高齢になるに従い、確かにその確率が高くなるという事実があるのですが、高齢出産でなくても何十分の一や何千分の一など、医学的な染色体異常の可能性として、やっぱりゼロではないんですね。
なので年齢に関係なく、婚前、遅くても本格的な子作り前には必ずパートナーとの間で明確な”方針”と、それに対する合意をお互いの間でおかなければなりません。

”方針”とは主に、
「万が一、お腹の子の染色体異常が明らかになった場合、『あきらめる』のか『あきらめない』のか」という”方針”です。事前にどちらに覚悟を置くかの”方針”です。

だって、実際に子供を授かってから「異常がある」と判明した場合、実際に夫婦間での話し合いで自分は『あきらめたくない』、パートナーは『あきらめる』となってしまった場合、どうなるでしょうか?(当然その逆も)

その状況になってから話し合うというということでは、遅いと思うんですよね。
この話は、自分の価値観や希望だけでパートナーなどの自分以外の人間を、簡単に説得できる話ではないです。何せ、人間というか生物の根本的な部分の話をしているわけですから。

話し合いの末に、その時は『そこまで言うんだったら、そうしようか…』とどちらかの意見に納得した形で何となく進んだとしてもですね、近い将来「やっぱり、あきらめたほうが良かったんだ」とか、「あの時はあきらめてしまったけどやっぱりつらい、本当だったら今何歳だっけ・・・」となり、パートナー間で大変大きなわだかまりとなってしまう可能性が高いと、僕は思うんです。

これはつらいですよ。

 

’どちらを選ぶか’には正解なんてないんです。あくまでも二人で決めた”方針”が全てなんですよね。

この件に対して、人道的な話・あるべき論・宗教論などは無用に願います。
ネットやテレビなどでも、倫理云々や個人の主張を声高らかに発言している者がいますが、この件は、当事者同士とごく近親者との間で話しをする事であり、最終的には当事者(夫婦)が”方針”を判断する、僕はそう考えます。

当事者たちがその人生の中で背負う事なので、当事者間で”方針”を決定する以外ないんです。それも事前に。誰か、当事者・近親者以外がそんな重いものを背負ってくれますか?それはないでしょ。
だから無用なんです。

ちなみに、僕たちは婚前に話し合い、『あきらめる』というお互いの”方針”を決定し今に至ります。しかも意見をぶつけ合うことなく、双方で最初から”方針”が明確でした。
事前に明確な”方針”を確実に合意することにより、その決断を二人で背負っていくことができます。二人そろって前に進めます。だから出生前診断に対しては、互いの認識を一致させたうえで向かうことが出来ました。

また、上記覚悟に対する”方針”と併せて、生前に可能な各種検査・診断をどこまで受けるかの、主に金銭面での夫婦間での”方針”も大切と思います。今後のことがあるのでお金も大切です。

事前に立てた覚悟に対する”方針”の元、その出産前に異常の有無を検査する各種出生前診断を受ける”方針”として、僕たちが実際に経験した出生前診断の事、当時調べた事や病院で聞いた内容と併せて書いていきたいと思います。

第一段階.クアトロテスト(母体血清マーカー検査)
第二段階.妊娠中期胎児エコー(超音波検査)
第三段階.羊水検査

次頁で順に説明していきます。

(ただ、出生前診断にかかる医療費はかなり高額になります。誰もが診断を受けなければならない、ということは言えません。)

 

 

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