
僕はフリーランスでシステムエンジニアの仕事をしています。
カッコいいでしょ。
カッコよくない?僕もそう思います。
実は先日、
長年常駐してたクライアント(現場)を退業したんですが、その時に感じた「不徳のいたすところ」のお話です。
良好だったと思う
そのクライアント(以下J社)にはずいぶんとお世話になりました。
僕が独立する前からの付き合いで、30歳頃から41歳までだからかれこれ10年以上もの間、懇意にしてもらいました。
いざ僕が独立するとなった時はあらゆる面でサポートを頂いたし、不景気な折にも関わらず、単価(サラリーマンでいう月収)を上げてくれたり。
居心地はかなり良かったです。
フリーランスとして
安定してて居心地のよいJ社をなぜ退業したか。
それは自身のフリーランスキャリアに危機を感じたからです。
そう、危機感…
そもそもフリーランスが、安定や居心地を求めて1ヶ所に留まること自体、あり得ない。
フリーランスの特性やメリットも全く機能しておらず、大変危険な状態です。
他人事のように言ってますが。
サラリーマンだったら年々給与が上がる会社も未だにあるし、フリーランスよりは安定してる。
しかしフリーランスは自分で考え動き、切り開かないとそうはいきません。
日々世の中の動向・情報をキャッチし流行り廃りを見極め、己のスキルや知見を高めることを意識しないといつか通用しなくなる。通用しなくなるということは、つまり廃業です。
そう気付いたわけです(遅っそ)。
意を決し
反省は一旦このくらいにして。
やっぱ退業は言い出しにくかったです。
長年お世話になり「穴を空けてしまう」という後ろめたさみたいなのがあって。
しかしそうも言ってられない。
意を決し、退業希望日の4ヶ月近く前に申し出ました。
こういうのは3ヶ月以上前には伝えるのがルールだと思ってます。
伝えたのはJ社の部長と僕が当時参画してたプロジェクトのPMO。
長年苦楽を共にした間柄で、仲良くさせてもらってたんです。
自分で言うのも何なんですが、かなり重宝がられてました。
※PMOとは、ざっくり言うと組織内の各プロジェクトを総括的に管理する人。通常、立場はPMの上。
そうか、そうなるのか
しかし、そう思えたのも退業を申し出る前まで。
そこからは見事なほど、僕の思ってた感じにはなりませんでした。
まず「だったら退業は来月末(7月末)で」と2週間ほど経ってからJ社に言われましてね。
こちらの申し出より2ヶ月も前倒しです。あと40日くらいしかない。
さすがにちょっと焦りましたよこれ。わー家族スマンと思いましたもん。一瞬だけ。
しかも僕に対してこの手の話は一切してもらえず、エージェントから突然「契約の件、電話下さい」という形でメールが飛んできて、初めて知りました。決定事項として。
(エージェントを通してJ社に常駐してる為)
そしてそこから退業までの間は、退業手続きなどの無味無臭な話しかしてもらえなくなり、よそよそしく、腫れ物にさわるかのような扱いで、今までのようなちゃんとした仕事を依頼されることもなくなりました。
なんと言いますか、完全に干された感じがしました。
つまりは甘さと考え違い
さすがに腹立たしさはありました。なんだこれはと。
いきなりで、しかも何の説明もないわけですから、ずいぶん失礼だとも思いました。
しかし、まぁ。。。
J社の事情や感情、関係性などを考えると確かにそうなるわな、とも思うわけで。
・直契約関係のエージェントに話すのは筋
・今まで面倒みたのに見限りやがった
・要員計画が台無しになった
・辞めるヤツには新しい仕事をふれない
・重要な仕事もふれないから正直邪魔
・もはや他人も同然
・そもそもが仕事上の付き合い
・僕の人望、人徳の問題
・・・などですか。
とりあえず、
10年以上もの付き合いで、最後がこれかとビックリガックリしたわけですが、どうやら「長年懇意な付き合いだった」とは僕が勝手に思ってただけのようです。
そして互いの立場の違いという点を僕があまり理解できていなかったのだと思います。
所詮はビジネスなんですよね。
おそらくそれが事実。
それよりもなによりも、
長い付き合いの果てが、さっと波がひいていってしまうような、そんな関係性しか築けてなかった、何も残せなかった自分の不徳が恥ずかしい。これが一番大きかった。
まさに「不徳のいたすところ」です。
今回の件は勉強になりました。
仕事のスタンス、方向性、自分自身の至らないところ、今後の所作など、
自分を省みれた気がします。
おわり。