子供の好き嫌いについて書きますが、最初に断っておきます。
好き嫌いの中には発育や生命維持に支障をきたすようなかなり深刻なケースもあると思います。
そんな状況にある人はあまり読まないで下さい。
以下はそれらとは違う次元の、あくまでも一般的な好き嫌いの攻防戦に対する個人的な意見です。
最近は小・中学校のことも含めて考えたりいろいろと調べるようになりました。
人に話を聞いたりWebで調べたり。
そういったことの他に、自分が幼・小の頃に何を思いどう感じたのかや、どうしてほしかったかという事も考えることが多くなりました。
そんな時にふと思ったことが子どもの食べ物の好き嫌い
今も、幼少期の子どもに対しては「好き嫌いはダメ。なんでも食べるのが良い子」という考えが一般的なんですかね。
30年以上も前。
僕が幼稚園や小学生だった頃の記憶では、出されたものは無理矢理にでも食べることが良しとされ、食べるまで許してくれない。
「もったいないことをするな」「何でも食べてすくすく元気」といった教育理念でしょうか。
学校の給食では、食べ終わるまで泣きながら席に座らされてた子をよく見ましたよ。
今思うと見せしめですね。
「もったいない」「好き嫌いをせずモリモリ食べて元気に」
という考え方はもっともだし、子供に嫌いなものがあると僕も不安にはなる。
とはいえ、無理矢理は違うよな
息子は、基本的には何でも食べます。
チョコレートなどの嗜好品を知らない今この時だけかもしれませんが、
ニンジンやピーマンなどの野菜も肉も魚もパクパクと食べます。
でも日によっては全く食べないモノもある。
次の日から何もなかったかのように食べる時もあれば、それ以来食べなくなったモノもある。
昨日は鶏肉、今日はピーマン。最近はトマトと枝豆が全敗ですね。
理由はわかりません。
そういう気分じゃないとか、お腹が空いていないとか。あるいは体調が悪かったのかもしれない。
同じ食材を連続で与えると食べなくなるようなことも聞きますが、当てはまるようなそうじゃないような。
いらないからといって食べ物を投げるなど、粗末に扱った時は叱ります。
叱られてる理由を半分も理解してないかもしれませんが、ダメな事だよと叱って見せます。
しかし無理矢理力づくで食べさせたり食べるまで待つような方法は、僕は違うと思ってます。
これは2歳児であろうが7歳の小学生であろうが同じこと。
こっち(親)が子のためを思って勝手に作って食べさせてるだけですので、その中に気分じゃないモノや嫌いなモノがあるのは、人間として普通のことですよ。
一生懸命作ったのに?
だからそれは親が勝手に作っただけですから。
良かれと思って一生懸命作った。
しかし、残念ながら子にとってはそんなの知ったこっちゃない。
残すのが当たり前になる?
最初から量を少なめにしてみては?
おかわり制にするんです。
お腹が一杯じゃなければ多くの場合食べます。 嫌いなモノはやっぱ残すけど他は食べます。
そしておかわりの度に「いっぱい食べたね」と言うんです。
これは大人でも同じでしょ。
もったいないとは思いながらも嫌いなモノは食べれないし、お腹が一杯なら残してしまいますから。
心配にはなりますけどね。
それはわかるんですが、無理矢理食べさせる事に意味があるとはどうしても思えないんです。
嫌いなモノを今この場で食べろというのは幼い子にとっては酷ですし、根性論や精神論みたいでイヤ。そんなの幼い子は聞かないよ。
そもそも、嫌いなモノが10や20あったところで死なないでしょ。
子どもの好き嫌いは親子で克服するもの。無理矢理食べさせるものではない。
スープやパンに練りこむなどリメイクして、今後に期待します。
食材も作った人も、うかばれない
僕は幼稚園や小学生の頃、昆布巻き・焼いたレバー・鶏肉がキライでした。
しかしキライでも食べるまで許してくれないことが小学校では多かった。
怒られるのもイヤだから、そんな時は無理矢理口に突っ込んでました。そのあとは気分が悪くなったり、トイレで人知れず吐いた記憶もある。
気分が悪くなるようなものを無理矢理食べることに、何の意味があるのか。
こんなことを正義とでも言いたいような風習があったからか、キライなものが給食(食卓)に出て来た時はご飯の時間が楽しくなくなる。
もったいない?
気分を悪くしてまでイヤイヤ食べる方がもったいないですよ。
半泣きになりながらイヤイヤ咀嚼し体内へ流し込むんですか。
なんか、食材に対して失礼とすら思える。
食材を作ってくれた人や料理を作ってくれた人に対しても同じくです。
もったいないというなら親が食べればいい。
心から美味しいと言って食べれる人が食べたらいいんです。
ちなみに、大人になってからは鶏肉は大好物でよく食べます。
昆布巻きと焼いたレバーは未だにキライで食べません。
でもおしゃぶり昆布に昆布のシバ漬け、松前漬け、塩とゴマ油で食べる新鮮な生レバーは大好きです。
おかげさまで
僕は多少の好き嫌いはあっても、超が付くほどの健康体です。
調理方法や年齢により好き嫌いは変わるもの。
自分(親)が勝手に思った調理方法や知識で、食べてくれるのが普通だと思わないほうが良い。
自分も辛いし子もしんどい。
おわり。