ローンのオバハン

僕は39歳で35年ローンなんですが。

 

家を買う事が人生の基準ですか


前に何かの記事で「35歳までに30年ローンを組みなさい、35歳以降での35年ローンは絶対にやめなさいね。もしかしたら不動産屋に『繰り上げ返済を頑張れば問題ありません!』と担がれる可能性もあるけど絶対にダメ。その点35歳までの30年ローンだとあーなってこうなって云々・・・ね、幸せでしょ?あとローンは年収の5倍までね! 」ってフィナンシャルプランナーか何かの女性というかオバハンがおっしゃってました。

 

正論ですね。確かにおっしゃるようになればそれに越したことないよ。
でもね「35歳までに30年ローン、35歳以降での35年ローンは絶対にダメ」っちゅうのは。おいオバハンおい。現時点のあらゆる制度(主に社会保障制度、税制)を前提にした老後からの単純逆算。結果論とも言えます。

しかもある程度まとまった額の頭金が用意できることが前提でしょ。これ。

セオリーはこうだ!と声高らかにいうのは気持ちがいいとは思いますが、そもそもこれっていったい誰に向けてのメッセージなんですかね。高校生?いや中学生か?
少なくとも近い将来家を建てようとする人にとってはまったく無意味なコメントということだけは確かですね。

30代前半までに家庭もって、まとまった頭金用意できるような貯蓄があって、「よし、それではこれから僕は家を買いますだす」ってやつ、そんないうほどいないって。

田舎のそれなりにイイ家の子で、実家の近くに親がほぼ金と口出して家買ってもらうやつじゃあるまいし。親の援助を受けれるような人も、このオバハンがいうほどいないと思うよ。

家を買う平均年齢は新築や中古、注文か建売などで違いはあるけどだいたい37歳から40歳。
親からの資金援助を受ける人の割合も、3割に過ぎないとこれまた何かの記事にありました。これが現実と僕も思ってます。

 

 

ローンは年収5倍まで

とおっしゃってます。
まぁ確かに目安はそんなところなんだろうけど世帯収入700万くらいあったとしても3500万円までってことになります。援助資金なし、頭金なしで予算総額3500万円だと、結構限られますね。都会への通勤圏内に満足のいく家を建てることは難しいでしょ。

 

” 35歳までに30年ローン ”と言うのは、家を基準に人生を考えろよって僕には聞こえます。

 

もちろん、完済したい歳までのローン計画ってのは当然の考えとは思うんですがね、 家を買うために仕事選んだり結婚したり子供生んだりするわけじゃないんだから。

確かに何人かいましたよ、家買う事を基準に人生設計しちゃう人。
その理想の人生、よくわからないけど叶えるとしたらこうですか。

(若い頃から)
今から手取りの15%を貯蓄するでしょ。
26歳には結婚を前提の彼女作るでしょ。
28歳くらいで結婚するでしょ。
妻には子供授かるまで働いて
もらうでしょ。
2年後に子供生まれるでしょ。
そうなる少し前に家買うの検討し始めなきゃでしょ。
その頃にはたぶん昇進してるでしょ。

頭金は二人で500万円くらい用意することにするでしょ。
僕と妻の親には100万円ずつ出してもらうことにするでしょ。
これで合計700万円イケるでしょ。

借入は3000万円くらいはイケるはずでしょ。
3700万の家を買えるでしょ。
30年ローンにするでしょ。
ほんでA+BはCだから月々の返済が云々…

っていう具合ですか。

 

ご苦労様です。
クソ面白くなさそうですね。人生の選択肢がほとんど見えなくなりそうです。
そのレールから外れそうになったからといって、発狂したり、無理矢理結婚したりしないようにね。

ローンの組み方の理想や正しさなんかを小難しく考えるより、いつまでにどのくらいの地位まで出世してやるとか趣味を活かして副業するとか人脈を広げるとか自分の子供をプロ野球選手に仕上げるとか、家を買ったあとの事をいっぱい考えたほうが面白いんじゃないですかね。

少なくとも今から家を買おうとしてる人や、ローンの組み方で悩んでる人にとって、このような理想論は全く意味がなく、「40歳からの有利な35年ローンの組み方」とか「40歳から70歳までのローン返済方法」といった現実に則した有意義な知恵を発信してもらいたい。
と勝手に不愉快になってたわけです。

 

 

おわり。

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