庭の芝が猛威を奮い困るので芝刈機がほしいところですが、近所の頼りになるおっちゃんの助けもありまして、最近芝を焼いてみました。
庭で「野焼き」です。
野焼きは法律違反?
昔は家に段ボールなどのゴミがたまると、家で焼却してましたよ。小さめの焼却炉が家にありましたから。田舎だったからかそこらへんの家で普通にやってました。
たまに火の当番を頼まれるんですが、親に頼まれる手伝いの中ではこれが一番好きな作業でした。
燃やす物がなくなったら道に落ちてるゴミを拾ってきては燃やす、それもなくなったら落ちてる犬のウンコまで拾ってきて燃やす。
強烈な臭いを放ってましたがこれも楽しい思い出です。
しかし現代ではどうやら例外を除き違法のようですね。
家庭ごみを構造基準に満たない焼却炉やドラム缶などで焼却しちゃダメ、と15年以上も前に定められたみたいです。詳しくはこちら。
許可なく基準に満たない焼却炉で段ボールやプラスチックを含む家庭ごみなどを焼却してはならないと。ダイオキシンの発生や火災の恐れに対する規制ですね。
庭の芝を焼く程度なら軽微と思う
しかし中には「この場合は禁止しないよー」という例外もあります。
その中に雑草を燃やすだとかたき火、キャンプファイアなど軽微なものは例外であり、燃やしても違法ではないと。
なので10坪程度の庭に生え散らかった芝をチリチリと燃やす事も軽微なものにあたると判断できます。
キャンプファイアが軽微なら芝のチリチリも軽微でしょ。
印象的にはグレー
ちなみにおっちゃんは事前に市役所や消防に「今日やるからね」と根回しまでしてくれていたようです。それに対して役所も消防は「いいよ」とは言い切らなかったようす。
法律上、禁止とはなっていないので「ダメ」とは言えないけど火災や近隣住民からのクレームを考えると、「許可した」という事実は残したくないといったところでしょうか。聞かなかった事にしたいと。
別の自治体の話になりますが、市役所は「いいよ」というスタンスだけど警察署が「ダメ」出しをした例もあるようで。しかもこのケースは農家さんの職業上必要な野焼きに対して意見がわかれたのだとか。
そう考えると野焼きに対する認識は立場や解釈により結構曖昧で、特に家庭の野焼きはなんとなくグレーゾーンとような印象です。
キレイになりましたよ。
こういった背景はあるようですが、今回はおっちゃんの好意とリーダーシップに甘える形で芝をチリチリと燃やしてみました。
焼きたくない木や場所のまわりには予め水をかけて火が及ばないようにし、消化用のじょうろとホウキを両手に持って火の廻りを見守る。全ておっちゃんがしてくれました。手慣れてます。
僕ですか?
僕はずっと見ていましたよ。おっちゃんを。
燃えやすいから見てて楽しいですねと。
こりゃ暖かくていいですねと。
他愛もないことを言いながら、一生懸命作業をしてくれるおっちゃんを見てたわけです。
庭一面が焼け野はらのように黒くなりましたが、生え放題のみすぼらしさがなくなりスッキリしました。家にススが少し付くし、髪の毛と家の中はほんのり煙たくなりましたがこんなのは洗えばすぐにとれます。
こういうのが気になる人はやめたほうがいいですね。
野焼きの効能
野焼きをすることにより草刈りや草抜きをする手間が半減したわけですが、古くから農家などで行われている野焼きには主に『防虫』や『土壌改善』の効能があるようです。
焼くことにより害虫を駆除しますし、煙には防虫効果がある。
草木を燃やして出来た灰はアルカリ性なので酸性化した土壌に浸透することにより中和作用があるとされてます。
土壌の改善もいいんですが、今から暖かくなるにつれて増える害虫に対して効果があるのはかなり嬉しいです。
気を付けたい事
このように野焼きにはある一定の効果が期待できる。
しかし野焼きを快く思わない人達がいるのも事実。
焦げ臭いし灰も舞います。突然煙があがり始めたら何事かとビックリもするでしょう。
近隣の住民にとっては干した洗濯物や大事な愛車が気になりますし、火災にならないかと心配にもなる。
今回はおっちゃんの善意でエイヤーと燃やしてしまいましたが、配慮できていなかったことを後になり反省しました。クレームはありませんでしたが、不愉快に思った方がいるかもしれない。
今後野焼きする場合は
・近隣には必ず事前に通知する
・必ず二人以上の体制で
・灰が舞うから風のない日を選び、敷地外への灰の流出は極力食い止める
こういった点を考慮しなければなりませんよ、俺。
おわり。