先日職場でゲームの話になったんですが、 1970年代から80年代前半生まれの我々世代にとってはやはり”初代ファミコン“の話が盛り上がります。
仕事を忘れ1時間程しゃべってました。
ファミスタが学年で一番強かっただとか、シューティングはグラディウス派だとか、ドラクエ2のロンダルギアへの洞窟をレベル16で越えただとか、俺はFFのほうが好きだとか、スペランカーとかたけしの挑戦状が難し過ぎだとか、今や舛添要一氏のゲームは高値で取引されてるだとか。
我々はシステム屋なので、ドラクエ3を終了しファミコンの電源を切るときにリセットボタンを押しながらじゃないとダメだった理由や、当時のセーブの仕組みでも結構盛り上がりました。
ファミコンのスペックがすごい
そんな中、個人的に気になったのはファミコンのスペックです。
ファミコンが任天堂から登場したのが1983年なので今から33年も前です。ウィンドウズ95が登場するさらに10年以上も前ですというかWindowsが産声を上げた時代ですね。
そんな昔に登場したファミコンとはどんな性能だったのか。
83年というと東京ディズニーランドが開園した年であり、キン肉マン消しゴムが流行った年でもあり、あの映画「南極物語」や「E・T」が大ヒットした時代です。
そこで調べてみました。
参考にさせてもらったサイト<ニコニコニュース:ファミコンの性能やファミコンソフトの容量って今だとどんなものと一緒なの>
CPUは「2A03」という8ビットでクロック周波数は 1.79メガヘルツのモノを搭載していたとのこと。
2016年現在のPCのCPUは64ビットで周波数は3ギガ~3.6ギガヘルツ程度が主流ですので見た目だけで言うと1000倍以上の性能差です。
例えば3.6ギガヘルツだと一秒間に理論上36億回の計算が出来るということを表してるんですねー、すごいですねー。
メモリは2キロバイト。
現在のPCでは、4ギガや8ギガが主流です。
はっきり言って、今だと2キロバイトでは何の処理も出来ない。存在しないのと同じです。
PCでもスマホでも本当に何もできません。挙句の果て、HDDをガリガリ(読み書き)することになります。
ただHDD(ハードディスク)等の記憶装置とは異なり、処理の高速化を目的とした一時記憶域です。簡単に言うと一時的に現在の処理の為の作業用装置です。処理毎に都度都度HDDとやり取りしていたら処理時間がかかるんです。
処理用にもうけられた記憶域ですね。なのでPCの電源を落とすと消えてなくなります。
PCで重い処理や長時間処理(作業)を続けると、PC自体が重くなったり動作が不安定になったりすると思いますが、これはメモリが要領不足になりHDDとのやり取りをせざるを得ない状態になっているからなんです。
現代のPCで扱うような処理やアプリの同時起動は2キロバイトでは到底動かしきれません。
ファミコンのカセット(ソフト)もすごい
さらに驚愕したのが、当時のカセットの容量(記憶域)。
なんと最大容量でも1メガだったと言うのです。
1メガ…20年ほど前に主流だった記憶媒体のフロッピー(1.44メガ)よりも要領が少なかったんですよ。
さらにあのスーパーマリオブラザーズは40キロバイト、ドラゴンクエスト3は256キロバイトで作製されたのだとか。
このレベルだと今の世では写メ一枚も保存できません。
仕事の時にExcelファイルで簡単な資料を作成しても256キロバイトはすぐに超えるし、我々オープン系システム業界で作成する一つの処理(ソースファイル)、たかが一処理であっても比較的大きめの処理であれば100~200キロバイトになりますから。
そんな制限された容量であのようなクオリティの高いゲームを作っていた当時の先輩開発者の方々には、本当に敬意を覚えます。
おわり。
2A03何それ?6502カスタムですよ。
厳密にいうと確かにおっしゃる通りです。2A03はそれにのってる(音源)チップです。ご指摘ありがとございます。
6502ってApple IIのCPUにも採用されていたんですよね。日本ではあまり普及しなかったみたいですが。
しかもPPUの描画パレットは最大64枚で当時としてはPC顔負けの化け物スペックでした。
ひょっとすると現行のPS4のゲームなども「当時はディスク容量が50GBで、RAMが8GBしかなかったの!?」って言われる時代が来るんでしょうかね。
30年で数千倍以上のスペックになったんですから、技術の進歩は恐ろしいものがありますね。
Appleでも搭載されてましたか。ご教授ありがとうございます。
この後20~30年もしたら我々凡人には及びもつかないような技術が登場するんでしょうね。
くわばらくわばら。楽しみ。