結局、帝王切開でした。やっぱ高齢出産は大変と思いますよ。

前に「帝王切開を希望したのですが、病院に断られました。」で、帝王切開を希望しているが自然分娩になりそう、という内容の記事を書きました。
しかし、結局我が子は帝王切開で誕生しました。

トップのアイキャッチ画像が生後間もない息子です。ふ。ふふふ。ぐふふ。

高齢出産は大変ですね。もちろん妻(女性)が。
お母さんの体質や、子のお腹のなかでの状態などイロイロな要素があるとは思いますが、一般的には大変なんだと。

妻の場合、出産二日前の夜10時頃に陣痛のような感覚が不規則な間隔で訪れ、翌2時頃産院に電話をしたところ、今から病院に来るよう指示がありました。

検査の結果、本陣痛ではなく微弱陣痛のようだったんですが子宮口が前の検診より開いており、遅かれ早かれ今日中には入院することになる可能性が高いとの事で、そのまま入院となりました。
妻がかなりしんどそうで痛がるし僕も初めての経験なのでビビってたんですが、看護師さん達は皆余裕なんです。なんか安心。

 

帝王切開の決断

(さらに経緯だけをちょろっと書きますと、)
入院した日の夕方頃(18時間後)から本陣痛の気配になった事はなったんですが、なかなか有効なリズムにならない。 普通、15分間隔とか10分間隔とかという陣痛のリズム(間隔)があるでしょ?
でもそういった定期的なリズムではなく2分であったり7分や10分など不規則なリズムが続くんです。
そんな状態がかなり続きました。

妻は前日から数分に一度訪れる陣痛の為にほとんど寝る事が出来ず、かなり憔悴しているので僕も腰をさすったり体を支えたりと付き添ってはいたのですが無力感ハンパなくつらかったです。
少しでも寝てもらわないとこのままでは妻がダメになってしまうのではないかと思い、鎮痛剤を投与してもらいました。

鎮痛剤投与後は三時間半程ですが、まるで意識を失ったように寝てました。そのおかげか、翌早朝は少しではありますが体力が整ったようです。はい、僕もそのスキに寝ましたけど。
ただ、入院から30時間以上が経つというのに、未だに分娩までの道のりは近くナイ様子、との事。

こんな状態があと1日や2日も続いたら、お腹の赤ちゃんの事ももちろん心配ですがその母体である妻が本当にどうにかなってしまうのではないか、体力がもたないのではないかと。

妊娠初期の頃にかかりつけだった病院の先生から「子宮口がかたい」と言われたことがこの時も頭をよぎりましたよ。

この日の午前中に主治医の検診があったのですが、やはり「分娩には確実に近づいてはいるが本日中の分娩かは予想できない」的な診断結果でした。
やはり未だにそのような(分娩には近くない)状態のようです。

ここで診断結果を伝え終わった主治医から突然、「陣痛を誘発する薬と、必要に応じて鎮痛剤を投与しながら自然分娩を待つか、それとも緊急帝王切開とするか、今から夫婦で話し合ってほしい」という選択肢を提案されました。
病室に戻りほとんど話し合いというほどの事もなく、我々夫婦の出した答えは帝王切開です。
当初の方針と、妻と子が健康な今の状態というかこの現実を維持したい一心もあり、ほぼ即決でした。

 

今思うこと

その決断を伝えてからが早かった。
帝王切開用に一旦別の病室に移り、そこで契約書のサイン、点滴の投与、検診や問診などをし、早速手術!

この間、1時間もありませんでした。

そして、その40分後の昼イチ(12:01)には無事息子誕生。さらにその40分後に無事妻の手術が完了し病室に戻ってきてくれました。

電光石火のような進み方で、息子と初対面した時の準備やシミュレーションもロクに出来なかった。

言葉は適切ではないかもしれませんが、こんなあっけなく終わって妻が陣痛と戦ったあの数十時間は一体何だったのか、とすら思ってしましましたよ。それはそれはあっけなさすぎて。

やっぱその時もこう思ったんです。
そもそも出産の目的は陣痛に耐える事ではなく、無事我が子をこの世に誕生させてあげる事だと
僕はそう思ってます。もっと言うと母子共に無事に出産を終える事。僕はそう考えてます。

だから息子が無事誕生してくれて嬉しいだとか頭で実感を捉えようと頑張ってる時でもそんな考えがグルグルと頭を回ってしまいまして。

陣痛を経て分娩する意義を否定するつもりは毛頭ありませんよ。
自然分娩によって芽生える愛情がある。それにも一理あると思っています。羊か山羊か忘れましたが自然分娩せず帝王切開した場合は子育てをしなかった、という研究結果があることは雑誌か何かで知りました。少なからずなんらかの影響は生物としてあると言えるように思います。
帝王切開をぜひ推奨したいという考えも当然ありません。帝王切開というのは母体にキズを付ける事ですし手術当日は点滴やら飲食ができないやら、術後も痛みがあり大変です。それに帝王切開には帝王切開なりに血栓症や感染症のリスクもあります。

血栓症:
帝王切開の手術により血が出てその血が固まった際に血管に紛れ込んでしまい、それが体内を循環し肺に到達した場合に悪さをし死ぬ恐れがあるとのことです。 確率的には数千~一万分の一程度と聞きました。ただしこれは僕が直接お医者さんから聞いた言葉です。正確なことを知りたい方は必ず自身で聞くなり調べるなりしてくださいね。

 

ただね、帝王切開に対してはもう少し柔軟な世の中になればイイと僕は思うんです。

(例えば○○歳以上は適用を認めなどの緩和制度を設けるとか、本人希望の予定帝王切開に限り、健康保険適用例外として負担率は多くなるが選択は夫婦側が出来るようにするなど。)

妻が高齢出産&緊急帝王切開をしたのを夫として経験し、セツに思った事です。

(帝王切開だと、弱い子になるという話もありますがこれはナイでしょ。だれか医学的な根拠があるようなら教えて下さい。)

おわり。

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