4月。
3月末の決済ではいろんな事がありましたが、なんとか乗りきることができました(ほぼ、不動産屋さんとローン銀行さんのおかげでな)。
実際に引っ越しをするのは4月下旬、ゴールデンウィークを利用します。
この4月だけは現在の家の賃料と新居のローンのダブルでコストがかかるわけですが、この期間は
週に1~2回程、車で簡単な日用品やすぐには着ない衣類、その他今の生活に無くても支障のない荷物を運んでおきます。
そうすることで、引っ越し当日の荷物が(若干ですが)減り、家の中に空きができて荷造りもはかどるんです。なんだったら新居に泊まることもできる。このように新居での生活を楽しみにしながらできる範囲内で準備をしていたんですが、そんな最中、不動産屋さんから気になる情報が舞い込んできました。
出鼻を挫きやがって
新居は新規開発地区ではなくマンションでもなく、住宅地の一角が売りに出ていたのを買ったので当然、まわりにはその地域の先輩方が住んでます。
賃貸生活の頃はごく限られたご近所さんとしか付き合いはなく、それでじゅうぶんだとも考えてましたが、新居ではそうもいきません。
今後別の家を買うつもりであってもそれなりに永く住むことにはなるだろうし、家の建築中は騒音などでご迷惑をかけてます。
必要以上の事をするつもりはないです。しかしご近所付き合いというのは大事だと思ってますので少しだけ張りきってました。
しかし不動産屋さんから聞いた話だと、どうもお向かいさんとそのお隣さんが我が家に対してクレームを言っているようなんです。我が家というのは「ヒト」にではなく、家その「モノ」に対してです。
まぁ新しい物事や環境を受け入れるのが苦手な人はいますし、すべてのご近所さんが僕の意のままなんて事は思ってませんが、幸先が悪い。
正直、少し不愉快ですね。会った事も見たこともないのに。我々に何か用すかね。
出鼻を挫くんじゃねえよと。
それでは何が気に入らないというのか。クレームの内容をマトメると2点です。
クレーム1:高くて長細いから倒れてこないか心配
長細いとは失礼なヤツ。まぁ長細いけど。
我が家、土地が細いから家もそれに沿う形で長細く、三階建てにすることで床面積を稼いでます。
なので確かに高くて長細いんですが、倒れてこないかなどと心配されても困ります。
どっかの国じゃあるまいし。完全国産の家がそう簡単に倒れるわけないと思うけど。
そもそも我が家が倒れるような状況なら、その前にお向かいさんよ、失礼ですがお宅が無事じゃ済まないと思いますけどね。
とりあえず不動産屋さんが数値を使って「如何に倒れないか」を理論的に説明したら納得されたようです。この方、かなり心配性なのでしょうか。
僕にはただのイチャモンとしか思えませんが。
あれは冗談だったといつか言ってほしい。
クレーム2:家の中が丸見えになるじゃないか。
我が家には、お向かいさん側に大きめの窓があります。
その窓からはお向かいさんの家が見えます。お向かいどころか向こう10数軒は一望できます。
後方には山があり青々と綺麗で、春の桜や秋の紅葉が楽しみです。
その一望できるのが気に入らないと言う。
もはや意味不明です。
窓がありゃ見えるに決まってます。
僕みたいなもんでも景色くらいは見たいんです。
意味がわからなかったのでさらに詳しく聞いてみると、要はカーテン的なものを付けてくれと。
引っ越し前なのでまだカーテンを付けてません。
カーテンがない状態だとお互いの家の中が丸見え、しかも見下ろされる形になるからそれが嫌だと言ってるんですね。
はいはいはいはい、ご心配なく。
生活し始めたらカーテンはちゃんと付けます。
というか、付けるに決まってるでしょ。付けるなと言われても付けますよ。
こっちも家の中見られたくないし、他人の家の中なんか見たくもないもの。
っていうかね、住宅地だったら窓から向こう三軒両隣なんて見たくなくても普通に見えちゃうでしょ。それがイヤだったらポツンと住みなよ。それか向こう三軒両隣の土地買い占めたら。向こう三軒両隣を。
そんな事を言うお向かいさん。
さぞ、そういったプライバシー的な事には厳しい方なのかと思いきや、昼も夜もカーテン全開。
電気を煌々とつけてるから家の中が丸見えで、逆にこっちが気まずいわ・・・。
つまりこういう論調の方のようです。
「ワイらは今まで通りカーテン全開で生活したいんや。せやけど見られんの嫌やしアンタらの家の中も見たないんや。新参者、カーテン付けや。ほんで閉めといてくれなはれ。」
しかもその流れで窓は曇りガラスにしたらどうかとか、保護シート的なものを貼るような話も出ましたが、そんな事は死んでもお断りですね。5億万円積まれてもイヤ。
僕にとって、これらの窓は透明じゃないと意味がありませんから。
自分は見たいけどお前は見るなという。
まるでジャイアンのような人です。
筋が通ってないのを通り過ぎて逆にちょっと面白くなってきたので、「カーテンは付ける。付けるが外は普通に見る。納得がいかないというのであれば、直接話をさせてもらえないか」と不動産屋さんに伝えてもらうことにしました。
当初はえらい勢いでクレームをぶっこんできてたようなので、たぶん一筋縄じゃいかないんだろうなと。こっちも話したいとは言ったけど本当はちょー面倒クサイ。しかし蓋を開けてみたら「カーテンを付ける」の一言ですんなりと納得したようです。こちらもそれなりに構えてたんですが。
まぁ納得して頂けて何よりかな。
でもね、あのね、その程度で済むならね、ギャーギャー言わずにね、実際に住み始めてからね、「カーテンを付けてもらえないか」と言ってもらえればいいレベルの話だったと思うのですが。
ぁぁぁおいおらこら。
こっちとしても初日から付ける気マンマンで、実際に2階のリビングは初日に、3階も数日後にちゃんと付けた。結果的には何もなかった事になってたのでは。そう思うと余計に、人の門出に水をさされた気がしてしまいます。
現在は
納得してくれて安心した反面、拍子抜けなお向かいさん。
こちらとしても文句の一つや言いたい事はありますが、多少の事はこっちが我慢してニコニコしていれば済むならそうしたほうが良い。
生活を脅かされない程度であれば僕はお地蔵さんのように優しい表情で静観に徹したい。
そのおかげかはわからないけど、今はそれなりに良好な近所付き合いをさせてもらってます。
お向かいさんの畑で採れた玉ねぎなどの野菜をお裾分けしてもらい、こちらも実家から届いたトウモロコシなどをお裾分けさせてもらってます。
外で見かけたら立ち話などもするし、最近はお孫さんが生まれたようなので話の幅も広がりました。
お向かいさん以外のご近所さんとも良好です。
こちらが分や礼儀をわきまえ適度な距離感を保ってニコニコしていれば、根っからの悪人じゃない限り平和的なお付き合いができるという事なんですね。
それになんと言っても息子の存在自体が緩衝材の役割をしてくれてます。
引っ越し前はどうなることかと思いましたが。
おわり。