すまい給付金とはなんぞや。
聞いたことありますかね、すまい給付金。
僕は家を買った時に不動産屋さんから教えてもらい初めて知りました。
手続きがちょっとだけ大変ですが非常に助かった制度で、急場をしのぐ事ができました。
家を買った時には必ず申請した方が良いですよ。
どれほど助かったのかというと、
思いのほか遠出をしてしまい、戦闘の繰り返しで回復系アイテムも底をツキもう瀕死。町まではまだまだ距離があり、次にモンスターと遭遇したら間違いなく死ぬわって状況で倒したモンスターが薬草を100個くらい落としてくれた、という場面をイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。
すまい給付金とは
ザックリ言うと
「限られた所得内で頑張ってローンを組んで家を建てたから大変でしょう。足しにしてね。」
といった国からの祝い金です。
と僕は捉えてましたが、正しいコンセプトは消費増税に伴う住宅購入費用の緩和ということのようです。
消費増税に伴う制度なので、2021年12月までの期限付きでして、所得額、厳密には都道府県税の所得割の額に応じて10万円から最大30万円が給付されます。
なお、消費税が10%に切り替わる2019年10月以降は最大75万円までが給付されるようですよ。
あくまでも住宅購入に充てる為に給付されるお金ということになってますが、30万円あったら結構いろんなもんが買えます。
例えば家具家電であれば「大きな冷蔵庫&ダイソンの掃除機」「かっこいいダイニングテーブル一式」「洗濯機&電子レンジ&ダイキン様のエアコン」などでしょうか。
ちなみになぜ年収ではなく「都道府県民税の所得割」で評価されるのか。
すまい給付金のホームページによると、年収の場合は同じ年収であっても扶養家族の有無や医療費などの影響で負担感が異なる事、個人事業主であれば諸経費があるので収入(売上)がそのまま年収とは言えない事が挙げられています。
また「課税所得」というのは市区町村によって課税証明書に記載されていないこともあるようで、税率が全国でほぼ同一であり課税証明書に必ず記載されている「都道府県民税の所得割額」を評価基準にしている、とのことです。
給付の対象となる人の条件
「床面積が50㎡以上の家を購入し不動産登記された人で、実際にその家に住んでる」。
この条件が前提です。
そして購入した家とローンの有無といった「購入パターン」に応じて、年齢や所得などの「購入した人の条件」により申請の方法や給付額が決まります。
戸建かマンションかは条件になってません。
「購入パターン」というのは
・新築ローン有り
・新築ローン無し
・中古ローン有り
・中古ローン無し
の4パターン、僕は新築ローン有りパターンでした。
新築、中古共にローン無しの場合は50歳以上でなければ給付対象外のようです。
これは原則として住宅ローンを組んだ人が対象の制度だからこういった縛りがあるんでしょうけど、なぜ50歳以上は給付対象なのかはわかりません。
住宅ローンありきの僕にとって、住宅ローン無しは違う世界の話。だから理由は知りません。
そもそも現金で家を買える人は限られてますし。
どうしても気になる方は事務局に聞いてみてください。
所得については、年収510万円以下が条件の目安になってますがあくまでも目安、結局は後述した課税証明書の対象年度における「都道府県民税の所得割」の額が93800円以下であれば給付の対象になると。
なので年収510万円超の人でも諦めずに一度確認しましょう。
また中古物件の場合ですが、売主が個人であれば給付対象外となります。
これは制度のコンセプトが消費増税に伴う制度だからです。
事業者の資産譲渡はその資産に対して課税したものを売りますが、個人間での売買は非課税だからですね。
詳しくは国土交通省のすまい給付金ホームページを見てください。
申請の方法
必要書類は上記4パターンにより違いがありますが、例えば新築ローン有りのパターンを例にすると
① 給付申請書
② 住民票(写し)
③ 登記事項証明書、謄本
④ 住民税課税証明書
⑤ 工事請負契約書または不動産売買契約書
⑥ 住宅ローン金銭消費賃貸契約書
⑦ 振込先口座の確認できる書類
⑧ 住宅の検査内容や品質に関する書類
ともりもりです。
中古ローン有りパターンは、これらに加え「中古住宅販売証明書」という売主が作成してくれる証明書が必要とのことです。
①の申請書はすまい給付金ホームページからダウンロード、または窓口で入手可能です。これにカキカキし提出します。
②の住民票はマイナンバーの記載のないもののほうが良いです。ちなみに「写し」とは「コピー」のことではありませんよ。
③の登記簿は法務局で発行してもらいます。
手続きの際に必要となる登記簿の住所も申告するんですが、普段使用している住所と登記簿上の住所は違うんですね。
法務局専用?の大きな地図と虫眼鏡を持ってきてもらい職員の方と家の場所を探し、指し示すことで手続きを進めることができましたが、焦りました。
登記簿上の住所は不動産売買契約書などには記載があるはずなのでそれを持参するか控えておきましょう。
④の課税証明書は対象年度に注意が必要です。僕は対象年度を間違えて、旧居の市役所へ2度足を運ぶ羽目になりました。
課税証明書についてはこちらをどうぞ。
要は引渡時期が1月から6月であれば前年度に発行された課税証明書、7月から12月であれば当年度の6月に発行された課税証明書ということですね。
話をややこしくしてる、というか僕が勝手に間違えただけですが、その年度に発行された課税証明書というのは前年度の所得に対する課税の内容です。
例えば僕の場合、平成29年3月に引き渡しを受けたので28年度に発行された課税証明書で27年(1月~12月)の課税内容を証明する事になります。
しかし「平成27年度の課税証明」というこの憎たらしい日本語、
A「平成27年度6月に発行された26年1月~12月の課税証明」
B「27年1月~12月までの課税内容を証明する28年度(6月)に発行された課税証明」
のどちらの意味にも受けとれませんか。
ません?
僕は、ましたが。
窓口でよくわからなくなってきたんです。
だから、市役所の窓口で「どっちだと思います?」と聞いきました。
「さぁ」と言われました。
たかが二択。確率50%。
自慢の勘を頼りに声高らかに「Aにしときます!」としましたが見事に外れました。
正しくはBですね。
あの余計な発行手数料とガソリン代はこうして払われたわけです。
メンドクサイな。Aでなんとかなるんじゃないか。
と思い手続きを進めようとしましたが妻に怒られたのでもう一度Bを取り直しまし申請しました。
このようなことのないよう、念の為に上記すまい給付金のWebページをスマホで表示しておくか、メモをとって窓口に臨みましょう。
⑦の振込先口座確認書類は主に通帳のコピーですが、今は通帳レスやWeb通帳が一般的になりつつあります。僕も通帳は持ってません。
そういう場合は銀行口座のWebにログインし、銀行名・支店名・口座名義・口座番号のハードコピーを印刷し提出するよう言われました。
⑧については、僕は引き渡しの時に受け取った「住宅瑕疵担保責任保険」の証明書を使いました。
他にも「建設住宅性能評価書」や「住宅瑕疵担保責任保険法人検査実施確認書」なるものでも良いようです。
これらの書類を揃えたら、すまい給付金申請窓口へ持参、又はすまい給付金事務局へ郵送します。
申請期限は、家の引き渡し日から1年3ヶ月以内です。それまでに郵送又は窓口にて申請を済ませましょう。
ちなみに本来は1年以内ですが、今は1年3ヶ月以内となってるみたいです。いずれにしてもなるべく早めに申請する方が良さそうです。
書類チェックでの出来事
僕は郵送で書類を提出したんですが、一度突き返されました。
理由は「消費税率の選択がされていない」とのことです。
確かに住宅購入時の消費税率について8%か10%かを選択する欄があり、チェックがモレていたようです。近い将来増税の運びとなった際には重要なパラメーターです。
でもね、10%な訳ないでしょ。
この2017年の世に10%で生活してる日本人って誰かいるんですか。
そこにチェックが無いからといって突っ返すようなことですか。
8% Or 10%、正解は一つだと思いますが。
こちらのミスは事実なので申し訳ありませんと言っときますが、この程度の小学生にでもわかることはそちらで適当に処置してもらえませんか。
そもそも今から10%とか印字しちゃって。
増税する気マンマンですね。
「マニュアルに100%沿っていない=突き返す」
お役所ロジックが忠実に表れた結果です。正解は常に1つみたいな。
血の通った判断が出来ないのであればそこに人間などいらない。
言っちゃ悪いけど、こういった機械的思考の単純業務なんて誰にでも出来ます。今でもこういうのはシステム化対象ですし、近い将来AIにとってかわったら今のお役所仕事よりも随分とマシになるんじゃないかと強く思ったんですけどね。
話を戻します。
シミュレーション、そして受領
書類審査を経て、申請より約1ヶ月半から2ヶ月後に指定した口座へ支払われます。
結構期間があきますが、ウキウキワクワクしながら待ちましょう。
事前に給付される額はすまい給付金のホームページでシミュレーションすることができます。
僕はここではじき出された給付額を申請書に記載し、申請手続きをしました。
頑張って資料を揃えるだけで、最大30万円もの額が給付される「すまい給付金」。
ちょっと大変だけど、時給10万円クラスの「すまい給付金」。
事務手続きはマニュアルが神様の「すまい給付金」。
引っ越しをし、家具電化製品や日用品を買い揃えるなど何かと入り用だったこの時期。
少し手間だしツッコミどころはありましたが、申請しないと絶対に損です。
いろいろとありましたが、僕は本当に助かりました。
おわり。