高齢出産は大変。出生前診断第一弾「クアトロテスト」

現在は、出生前に赤ちゃんが異常を持っていないかの診断については色々な方法があります。
いわゆる出生前診断です。

その出生前診断ですが、僕たちは以下の順番で受診をしました。

第一段階.クアトロテスト(母体血清マーカー検査)
第二段階.妊娠中期胎児エコー(超音波検査)
第三段階.羊水検査

今回は「クアトロテスト(母体血清マーカー検査)」について経験したことを書こうと思っとります。

染色体異常の確率を調べる検査

このクアトロ検査は、妊婦さんの血液を検査して赤ちゃんの異常確率を調べるもので、通常は妊娠15週から17週あたりで受検します。21週まで受けることが出来るようですが、後の羊水検査の時期などを考えると早めが望ましいです。
検査結果がわかるまでの日数は(病院にもよると思いますが)10日程度で、検査費用は20000円程でした。

※当検査の対象となるのは「ダウン症」のほか、「18トリソミー」「開放性神経管奇形」などがあるようです。すみませんがそれらの詳細については、かかりつけのお医者さんや専門家の方に確認してみて下さい。
  
 

私たちはかかりつけの産婦人科で当検査を受けたのですが、妻は当時41歳で初産。いわゆる高齢初産です。産婦人科から配布されたクアトロテストに関する資料では、41歳というと通常「1/60~1/80」あたりとありました。これは染色体異常の子が誕生するとされる確率です。

僕達の検査結果は、1/37
通常の確率と比較すると、なかなかの確率の高さでして。

クアトロテストの診断結果を受けて

検査結果が出た当日、産婦人科から妻の携帯にお呼び出しがありました。
「今日の午後、時間のある時に来院せよ!」と。医学的な標準確率よりちょっと高い確率だったから、心配して下さったのかもしれません。心臓バクバク。

なぜこんな確率が高いのか、正直不安でした。戸惑いましたよ。

妻から診断結果がわかった後に電話でその報告を受けた時、「3%もないと思ったら確率は低いやろ、まぁあまり気にせんほうがいい」とは言ってみたものの、机上の理論が精いっぱい。心臓バクバクバク。ただの自分が安心したい為だけの言葉ですね。はい。

僕達は前述したように「異常があったらあきらめる」という方針がありました。
なので、1%でもこの確率が低いことを、日々願ってたんです。必死です。念願かなって自然妊娠で授かった赤ちゃん。年齢を考えたら次は今回より難しいはずです。自然に授かるのはこの子が最後だろう、という気がしてます。

診断結果が出たその日は、仕事を早めに切り上げて帰りました。

まぁ僕なんかより、妻はもっともっと不安なんですよ、それはそうですよ。
お腹の子とは、もはや一心同体ですので不安で怖く心細かったと。

 

この検査は今後の標であり分岐点です

家に帰り、まず妻から見せてもらった診断結果票の中央には「★ ダウン症の確率がカットオフ値より高い ★」とありました。

このくだり、インパクトありましたよ。

カットオフ値ってなんじゃい。太文字と蛍光ペンで二重に強調してあるし。
なんか、あなたは異常がアル!!って言われてるような印象で、正直凹みました。

ダウン症以外に「18トリソミー」「開放性神経管奇形」などの検査結果も同時に出るのですが、それらに対する確率はほぼ0、もしくは安心圏内という診断結果なのでその点は安心でした。
(まぁ検査当日までダウン症しか気にしてなかったというか、ダウン症以外のそれらの名前すらあまり聞いたこともなかったんですが。。。)

なお「カットオフ値」というのはですね、35歳妊婦さんの確率とされる「1/295」の事。とお医者さんから説明を受けました。そこを基準としてるんです。なので36歳以降の妊婦の方は、そのカットオフ値とやらよりもダウン症の確率が上回ってますよーということが多くなるようです。多くなるというか理論上はカットオフ値より確率は高くなると考えられますな。

繰り返しではございますが僕たちは『1/37』でした。。。

この確率に対して、ある程度説明はしてもらいました。確率をはじき出す為のいろんなパラメータがあるようですよ。

その中で最も大きな要素を持つのが「出産年齢」です。まぁ年齢が高くなると無条件に確率は上がるというのは前述の通りです。そこに血液の成分値をはじめ、妊娠週数だの体重だの人種だのとパラメータが加わり確率が求まるようです。
僕、頭が良い方ではないので未だにこの確率に対してピンときていないのですが、長年の医療研究ではじき出された値なのでしょう。「ふむふむ、そういうものか~」と、とりあえず自分の中に取り込んでみて、もふもふと咀嚼したわけです。

この診断結果を受け、妊娠初期にかかりつけだった産婦人科の先生から羊水検査を提案されました。
いや、”提案された” というのは語弊があるかな。「(方針が決まってるみたいやから)羊水検査、受けてみるか?」のトーンですね。

僕達は予想以上の確率の高さを目の当たりにしたという事もあり”方針”もありますので、夫婦で相談し羊水検査を受けることに決めました。

せっかく授かった赤ちゃんです。このクアトロテストの結果を受けてから羊水検査の結果が出るまでの時期は、一番辛かった時期ですね。
お腹の中でモゾモゾと元気に動いてる子を”僕達の子”と自覚し始めた時期というのもあり、万が一の場合は諦める方針というのもありだったし。

 

万が一の場合に、お腹の子を「あきらめなければならない」と決断できる期限は迫ってます。

ちなみに、このクアトロテストは確定診断を目的としたモノではなく、今後の精密検査を受けるか否かの、分岐点としてとらえるべき検査なので、その点への理解は必要です。
確率が低いから問題ない、確率が高いからちょっと親戚や会社の人に相談を、という時期ではないと思います。
検査結果を受けたらまず、夫婦間で感情や認識を共有し互いの意識をまとめて、次の行動に移ることが大事と思います。

 

それでは、次は「超音波検査」です。

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